Quickテスト事例紹介

新潟コンピュータ専門学校

 情報処理技術者試験 対策授業

導入のきっかけ

新潟コンピュータ専門学校は、新潟地域に於いて早くから情報処理技術者を輩出し、地元企業の信頼を得てきました。優秀な人材を育成するため、経済産業省の「情報処理技術者試験」に取り組み学生に資格を取得させています。毎回、合格率を上げるため試験直前1~2か月前から試験対策をおこなっています。

試験対策では、過去問題を繰り返し解いて分からないところを潰していくのが基本的なやり方となっています。これまでは、ストックしてある過去問題を紙に切り貼りして組み合わせ、なるだけ同じ模擬試験にならないようにしていました。また、模擬試験は学生分コピーする必要があり、試験対策期間になると先生の手間が膨大となり、準備で夜遅くなることも度々の状況だったと思います。

試験対策では、本質的に先生がやるべきこと(教えること)以外の手間・雑用が多く、何とか解決したいという要望が以前からありました。一昨年前から当校では学生にタブレットを持たせることになり、これをきっかけにデジタルで試験対策ができないか、試験システム製品など色々模索していました。

職業実践専門課程を活用した連携企業とのカリキュラム・教材開発

新潟コンピュータ専門学校は、職業実践専門課程[*1] として連携企業からの意見を取り入れカリキュラムや教材開発を行っています。当校が抱える課題について、Quickテスト開発元であるモリパワー株式会社と連携し効果的な試験対策について取り組み、今回その成果としてWEBベースの試験問題作成システム「Quickテスト」の運用を開始することになりました。

このシステムは教育課程編成委員会において協議と改良を重ね、その運用に関しては在校生のインターンシップとして継続的なメンテナンスがなされるのが特徴です。平成26年よりスタートした職業実践専門課程の目標である、より実践的な教育活動を実現するために「Quickテスト」を導入し活用しています。

授業改善された点

授業が改善されたところは想像以上です。教育課程編成委員会で目標とした「過去問題を組み合わせられる」、「タブレットで表示、回答する」、「自動集計により弱点がすぐ分かる」という点については当然ですが、これ以上に試験対策として学生への配慮の質は落とさず、先生の手間もかなり軽減されました。情報処理試験には図や表などもありますが、タブレット、さらにスマートフォンでも十分表示できるので、印刷する手間もかなり減りました。先生の人件費、紙・インク代も軽減されるのは確実なので、経営的視点からも導入しやすいのではないでしょうか。

あまりアピールされていないのですが、Quickテストには基本情報処・応用情報の午前、午後問題(一部)が既に約2,000問程度[*2] あり、問題を揃える手間がありません。今後も毎年新しい情報処理試験を追加する必要がありますので、職業実践専門課程の連携事業の一環として学生がインターンシップで一部問題入力をするなど関わっていく予定です。

学生の反応

過去問題を色々組み合わせられ、出題順や選択肢順も変えることができ、かつ、過去問題をもとに内容を少し変えることも簡単なので、学生は本当に色んなパターンの問題に取り組めると思います。通学の電車などでスマートフォンでも細切れの時間を使って取り組めるので、便利だという声もかなりあります。当校からの要望で、インターンシップを活用しながら基本情報の午後問題も一部用意してもらいましたが、タブレットでも試験対策できるので端末を有効活用でき助かっています。

今後の要望

Quickテストは先生の手間を軽減でき「3分で簡単に試験を配信できる」ことが最大の特徴ですが、学生やクラスの集計機能がもっと充実していればさらに良いと思います。情報処理試験の各問題には分野がありますが、クラスや学生がどの分野が苦手なのか、どの程度伸びているのかが分かるとさらに使いたくなる製品となるかと思います。

当校はゲーム学科も情報処理技術者試験を受験するので、賛否両論あるかとは思いますがゲーム感覚のスマホアプリ版があると、学生はもっと自主的に取り組む時間が増えるかもしれません。

 

[*1] 職業実践専門課程は、専門学校(専修学校専門課程)のうち、企業などとの密接な連携により、最新の実務の知識等を身につけられるよう教育課程を編成し、より実践的な職業教育の質の確保に組織的に取り組むものを文部科学大臣が認定する制度です。

[*2] 毎回実施される情報処理試験など最新の試験問題は、インターネットを通じて取り込む機能があります。